まずは自己紹介
私は2023年1月に第一子を出産したアラフォー、会社員である。
独身貴族を謳歌していたが、ありがたいことに妊娠が発覚。結婚、出産に至った。
…妊娠、結婚、出産。かねてより憧れていたイベントであり、きっとお花畑気分だろうと思っていた。だが、実際に経験するとなると「聞いてないよ」の連発。いや、どこかでは聞いていたこともあるが、実際に経験するとなると全母は知らぬ間にこんなにも大変なことを乗り越えていただなんて。
聞いてないよ①「つわり」:百聞は一見に如かず
キツイ、とは聞いていた。実際、つわりがきつく、入院していた友人もいる。話を聞いていた私の感想といえば「大変だなぁ」。そう、結局自分で経験するまで、何も分かっちゃいなかった。個人差があり、私自身はあまり重いほうではなかったものの、とにかく辛い。食べたい、食べたら気持ち悪い…、頭が割れるように痛い、眠い…etc.自分の身体が自分のものでなくなっていく感覚。所詮、今の私の身体はお腹の子どものためのもの、私の体調なんて二の次なのである。ただの器…。ガンダムや、エヴァンゲリオンってこんな気持ち何だろうか。そんな余計なことを考え始め、正直、嬉しさよりも苦しさでいっぱいであった。そして、そう思ってしまう自分が嫌だった。
そんなつわりの中、仕事ではお客様に自分の事情を話すこともできず(胎動確認後、上司にのみ報告)、ポーカーフェイスで淡々とこなすということがいかに大変か。これまでは産休に入っていく先輩方に対しては、「お休み、いいなあ~」とうらやましくて堪らなかったが、そんな昔の自分を殴りたい。ただの“お休み”とはわけが違う、出産、そして産後が闘いなのだ。
聞いてないよ②「出産」:は?こんなに痛いの?
つわりを乗り越え、無事に正期産!陣痛が来て、電話して、病院行って、産む!の流れだが、この「陣痛」が痛い。痛いって聞いてた。でも実際に体験すると、ちょっと耐えられそうにもなかった。「え?何この痛み?全母はこれ乗り越えてるの?は?」。正直、母親って正気じゃないなって思った。2人とか、3人とか子どもがいる家庭とか、お母さん化け物なの??(すみません、誉め言葉です。本当に尊敬しかありません)。そんな私でも、気絶しそうになりながら、無事にわが子を出産。後日、X(旧Twitter)で「出産って乗り越えるというよりは、進んじゃったら止められないから何とかするしかない」といったコメントを見かけ、妙に納得してしまった。
余談だが、産後は痛みも忘れて幸せに包まれる、といった話をよく聞いていたので楽しみにしていた。が、胎盤出さなきゃだし、全部出たら即後陣痛。「終わらないんですけど」「聞いてないんですけど」。感動もなにもなかったのが、非常に悔しい‥‥私だけだろうか。
聞いてないよ③「育児」:誰か、教科書ください
そして忘れてはいけないのが、出産がゴールではないことだ。スタートなのだ。産後の入院生活は、豪華な食事にエステなどもあり、ちょっぴり贅沢な旅行気分を味わえるものだと思っていたが、実際はそうじゃない。「母」としての、いわば新入社員研修期間なのである。入院時の自分の惨めさったら…。わが子が泣いているのに、おむつの変え方すら分からない。教えてもらわないと何も分からない。40年弱生きてきて、仕事でも後輩ができたりと自信がついてきた頃なのに、実生活では新入社員からやり直し。情けなくて堪らなかった。夜中に泣き止まないわが子を抱いて、自分も泣きたい気持ちだった。
当然ながら、退院後も育児は続く。ありがたいことに里帰り出産だった私は両親のサポートを得ることができたが、それでもなれない育児に身体は疲弊していく。そして「これ、あってる?」「なんか舌が白いけど、大丈夫?」「このへその状態って、普通?」…。日々疑問が光の速さで更新されていく一方、とにかく調べるには時間がかかる。助産師さんや友人、こどもセンターの方に聞きまくったり、書籍を買って調べまくっていた。子どもと向き合う時間が必要なのに、調べもののせいで、時間がどんどんなくなっていった。
私が子育てブログを始めた理由
きっと多くの方が、程度の差こそあれ、私と同じような経験をしていくのだろうと思う。そう思うと、私が費やした時間、労力、そして「もう少し早く知りたかった」を届けられれば、少しでも不安解消になったり、「皆同じじゃん」と、気楽に構えられるようにならないだろうか?そんなことを考え始めていた。
様々な研究が進んでいる昨今、「育児の教科書」があってもいいのでは?とも思うが、育児には正解はなく、書籍でも著者の専門性によっては異なった意見が書かれていることもあった。「どうすりゃいいのよ」。そんな時、ママ友さんの経験談やブログは、実体験をもとにしたものであり、学ぶべき点が多かった。逆に、ほしい情報がほとんどhitしないこともあった。
それならば、私の経験や感想も、未来の母達の役に立つことができるかもしれない。
そんな思いで、ブログを開始しようと思うに至ったわけだ。
・・・と体裁を整える感じで書いているが、単純に、子どもの記録として残したい。そしてあわよくば、「この人の経験を事前に知っておいて、よかった」と思っていただけたら、望外の喜びである。
なお、本ブログは出産予定日間近に思い付き、着手していたが、生まれてからというもの自分の時間がなく、公開に至れてなかった(盛大な言い訳がはじまりました)。ただただ育児に追われて早8カ月、ありがたいことに第2子の妊娠が発覚した。
私も出産時に憧れた、“化け物”みたいな母ちゃんになれるのだろうか。
子どもの記録?いつはじめるの?「今でしょ」